遠方からのお客様の対応・流れ

家づくりのモヤモヤ012(2015.09.26)

 

鈴木:おはようございます。鈴木尚美です。今週も「家づくりのモヤモヤ」、始まりました。皆様、よろしくお願いします。

今日も先週に引き続いて、スズモクメンバーの風見と二人で進めさせていただきます。よろしくお願いします。

 

風見:よろしくお願いします。

 

鈴木:今日は近くのハウスメーカーとか住宅会社に家づくりを依頼するっていうのは、普通によくあることなんですけど、これが遠方で例えば、岩手に住んでいて茨城に家を作るとか都内に住んでいて茨城に家を作るとか、そういう方の話題で進めていこうとおもうんだけど、結構、風見得意?

 

風見:そうですね。一番遠いお客さんですと、広島のお客さんがいて実際にはできなかったんですけども、岐阜のお客さんとかもいました。

 

鈴木:へえ。

 

風見:実際に話をしていくと、まず大手ハウスメーカーさんなんかで。

 

鈴木:ああ、全国であるから。

 

風見:地元でやって向こう側で建てるとかっていう話をやってくんですけど、「なんか信用できない」とか「担当が変わっちゃうからやだ」とか。

そういうのもあって、遠くのお客さんが私と契約したりとか話をしたりとかっていう、超特殊なケースがスズモクで何件、何棟かあるんです。

 

鈴木:特に風見以外の人が得意なわけもないから、何か特殊なんだよね、きっと。

 

風見:特殊というか、特に会ってるのと変わらない雰囲気でやってるんですけど、みんな特殊って言うんです。

 

鈴木:相談とかは、メールとか電話とかが主力になってくると思うんだけど、どういうのが一番多いの?

 

風見:一番多いのは、やっぱり一番最初って必ず会うんです。どの人も。メールで…

 

鈴木:広島まで行くとか。

 

風見:ではなくて、まずこっちに建てようっていうふうに考えると土地見に来たりとか、あとは実家があったりとかっていう形で。

その時に実家の方に資料請求をしておいたりとかして、そこから見学会があるから行こうとか、っていう形で入ってく方が多くて、メールとかからだとよくわかんない人と会うっていうことはほとんどやらないんです。

メールとかから会った人とかもいるんですけども、やっぱし一度お会いしてから話しませんかっていう内容で、時間かかっても一度とりあえず会うみたいな。

それまでは絶対家の内容とかは、仕様の案内とかはしますけど、家のお金の話とか土地の話とか絶対しないんです。

 

鈴木:なるほど。警戒しちゃうのかな、何か。

 

風見:私の経験から言うと、遠方の方はなんか知んないですけど私に回されるんですけど、

その話をしたら、だいたい1、2回でメール切れるんで。売り込みって思われるよりも、何か契約取りたい人みたいに見られちゃうのか。

 

鈴木:そうじゃないの?大丈夫?

 

風見:いや、そうじゃないと思います。

 

鈴木:そうじゃない?

 

風見:実際に契約が欲しいのかっつたら欲しいですけど。でも、そこではなくて、まずは打ち合わせできるできないところから入ってくんで。その内容からいくと、やっぱり遠方でも近くでもやってる内容ってほとんど変わらないんです。それがメールになってり電話になったりSkypeになったり。

 

鈴木:あ、Skypeもやるの?

 

風見:Skypeも二回くらいやりましたけど、画像がカタカタするんで結果的に。

 

鈴木:画像はちょっと難しいかも。

 

風見:はい。結果的にいうと、「今、メールに添付したんで、開けてもらっていいですか」の電話のほうが早いです。

 

鈴木:ああ、なるほど。それで意思、こういうことだとかっていう意思の疎通をするような感じなんだ。

 

風見:そうです。「赤丸つけといたんで、そこ見てもらっていいですか」とか。っていうふうにやってくと、実際に時間かかるんですけど、会ってるのとほとんど変わらないような打ち合わせができるんで。

向こうは奥さんとか旦那さんが、ケータイハンズフリーで机の上に置いといてくれるんで、会ってるのと変わらないんです。

 

鈴木:なるほどね。ああ、そっか。唯一ちょっと見えない、動いてるのが見えないだけで、写真でも出してもらえればほとんど一緒なんだ。

 

風見:そうですそうです。

 

鈴木:へえ。なるほどね。

 

鈴木:じゃ、風見さ、遠方のお客さんっていうことで何か思い出にある人とかっている?

 

風見:います。つくば市で建てた方なんですけども、転勤が絶対つきもんだけども、家を建てなくちゃいけないっていうふうなお客さんがいたんです。

 

鈴木:その人どこだったの、もともと?

 

風見:もともとは岩手です。

 

鈴木:遠いねえ!

 

風見:遠いです。岩手から何でつくばに建てるのかっていうのもいろいろあって、実家だったりとか生活環境だったりとか、ゆくゆくは最終的に戻ってくる可能性があるのはつくばかな、みたいな。

ただ、家族を連れて転勤してくのには、やっぱり限界があってお子さんが転校、転校、転校で親友ができないみたいな話があったりとか。

 

鈴木:今までそうだったの?

 

風見:そんな感じの話があって、仲良い友達はいても続かないから、親友までいかない、とか。あとは奥さんが結構仲良い人がいなくて孤立しちゃったりとか。

 

鈴木:ああ、そっち辛そうだ。

 

風見:慣れた頃にまた転勤みたいな。2年とか3年とかのサイクルで。そうすると、本拠地をどっかに作って、自分が単身で行ったりとか。あとは、逆に遊びに来てもらうっていう方向で考えようっていうふうに話が進んでったんです。

 

鈴木:なるほど。

 

風見:で、どこにしようか。じゃ、つくばにしよう。その中でどういうところがいいのかっていうのを家族会議と、あと親戚の方、お父さんお母さんとかも含めながら話していって、奥さんの実家が近くにあるんでつくばの方が学校的にも治安的にもいいかなっていう形で決めた方がいます。

 

鈴木:その時、風見の提案とかってなんかあったの?

 

風見:提案としては、本当に家を建てていいんですか、みたいな。

 

鈴木:ああ、そっちか。

 

風見:家族離散しちゃいませんか、みたいな話をしてて。たまにお父さん帰ってきても、お客さん扱いになる可能性ありますよ、とか。

 

鈴木:ああ、なるほどね、お父さんだと思ってもらえないみたいなやつ?

 

風見:そうです。なんか、こう、そわそわするんじゃないかとか、そういうのも大丈夫ですかとかって言って、追っかけてってじゃあ、家建てた後の心配は大丈夫だよっていう形になると、今度打ち合わせどうしようかっていう話に今度なっていくんです。

 

鈴木:まあ、岩手だから。

 

風見:やっぱし打ち合わせになってくと、さっき言ったように基本的には会えないので。

ただ、そのつくばで建てた方は短気じゃないんですけど、我慢できない主義みたいで、その方は結構会いました。

 

鈴木:来てくれたの?

 

風見:わざわざ8時間かけて車で来てくれたんです。

 

鈴木:片道8時間?

 

風見:はい。

 

鈴木:すごい。

 

風見:途中で電話とかしてて「あぁ、もう!よくわかんないから、直接会いたいから、来週空いてる?」みたいな。そんな感じで、結果的にはいい打ち合わせはできたんですけども、負担かけちゃったかなぁみたいな。そんな私なりの後悔みたいなのはあって。

 

鈴木:でも、できた家は後悔ないんでしょ?

 

風見:後悔ないです。

 

鈴木:満足してた?

 

風見:はい。この間も実は家建てて1ヶ月住んで、もう転校しちゃったんですけど。

 

鈴木:そうなんだ!

 

風見:それでたまたま1ヶ月後戻ってきた時に、わざわざ見学会があったから顔出しにきてくれたりとか。

ていう感じで、大変な打ち合わせした人っていうのは完成した後もそれ以上のつながりがあるかなみたいな。すっごい私的にはいい思い出になっていて、逆に向こうも満足した家づくりとか計画ができて、今は旦那さんいなくても安心ですみたいなそこまで言ってくれるような感じになってくれて。

 

鈴木:最初から予定してたから。奥さんも友達とかできて、お子さんたちも、お子さんたちは慣れちゃうか。

 

風見:慣れてます、もうだいぶ。

 

鈴木:これがちゃんと。でも、そこにたどり着くのがなかなか難しいから。

 

風見:そうです。

 

鈴木:自分でも「これはよくやった」みたいな感じあった?

 

風見:お引き渡しした時にはものすごく嬉しかったんですけども、転勤しちゃうとちょっと淋しいなっていう気はしました。

 

鈴木:なるほど。そうだな、そういうある。

そろそろお時間になりました。お相手は鈴木尚美でした。また来週。