雨漏り

家づくりのモヤモヤ050(2016.06.25)

 

鈴木:おはようございます。スズモクの鈴木尚美です。今週も「家づくりのモヤモヤ」、始まりました。皆様、よろしくお願いします。

今日はスズモクメンバーの私鈴木と浅野、倉持、風見の4人で進めていきます。よろしくお願いします。

 

浅野・倉持・風見:よろしくお願いします。

 

鈴木:今日のテーマは、雨漏りで行こうと思うんだけど。

 

 

浅野:今の時期は大変ですよね。

 

鈴木:まあね、今梅雨だしね。

 

倉持:うん。

 

浅野:どうですか?雨漏りの経験皆さんあるんですか?

 

鈴木:あるよ。

 

浅野:僕無いですけど

 

倉持:私もない。ふふふ。

 

風見:現在雨漏り中です。

 

鈴木:あれ?どんな感じ?今の雨漏りは。

 

風見:普通の、まあ弱いぐらいの風ぐらいだったらば、全然問題ないんですけど、
台風とかの降ってくる、あの、風の強いとこ。そうすると次の日1階の屋根が濡れてるみたいな。
2階から漏れると思うんですけども、どこを伝わったか分からないけれども2階の。

 

鈴木:天井はこう、シミがあるの?

 

風見:シミがあります。で、何回か調べたんですけど、築40年の父親が建てた家なので、もういいかみたいな。そんな感じです。

 

鈴木:まあね。たぶんね。直んない。

 

風見:ですよね。

 

鈴木:そう。直らない。

 

風見:3回、4回ぐらい業者さんに、それらしきところ、コーティングしてもらったりとか、塞いで貰ったりとかしたんですけど、変わんねえなって感じがするんですよ。

 

鈴木:無理だと思う。だって、正直言って、今の基準で見てだよ。いや、もう、隙間があるとかじゃなくて、え?屋根もダメじゃんって思っちゃうからね。
思うよね。今新築でやってるやつとその40年前のやつ比較するとどうだと言うと、いや正しいところないじゃんっていうね。
施工も材料も、今の状況、その、ね?そういう風になってるやつとか。

 

浅野:屋根に行っちゃうと、壁もダメですよね。外壁とか。

 

鈴木:そうそうそう。壁も結構雨漏り多いから。
で、昔のやつは、サッシ。
サッシから雨漏りするからね。建物は雨漏りしなくても、窓に雨がかかって、その窓から、室内側に入る雨漏りが起きる。
普通に起きるから。

 

風見:だってサッシの周りとかはコーティング全部やり直してもらったりしたんですよね。

 

鈴木:うん。だからサッシの周りはOKなんだけど、サッシが入る。

 

風見:あー!そういうことですか。

 

浅野:外回りはコーティングしてあるから大丈夫って言うのはちょっと違うんです。

 

鈴木:そう。サッシ自体が雨漏りすんの。

 

風見:なるほど。

 

鈴木:そう、そこに横とかで雨がかかると、ほら、サッシこう、一番下のところL字型になってるところ、なってるでしょう?
で、そこ何でつないでるかって言うと、昔のやつはドライバーでこう、繋いであるだけだから。で、パッキンが入ってるぐらいだから。
そこから室内に入る。うん。間違いない。

 

風見:っていうことは塞ぎようがもう、無いってことですね?

 

浅野:いや、1つの方法があるとすれば建て直すって言う方法が。

 

鈴木:うん。あともう、ね?屋根と壁とサッシ、全部交換。ははははは。

 

風見:いやいやいや。

 

浅野:あまり、変わんないですよね?多分。

 

鈴木:家建て直した方がいいか?

 

風見:の、方が安いかな?

 

浅野:多分、スケルトンリフォームって言う方法が安いのは安いとは思うんですけど。

 

鈴木:うん。ただでもほら、耐震上とかも気にしたくなるからね。

 

浅野:そう。どうせやるんだったら、耐震。ねえ?

 

鈴木:耐震まで気にしたらさ、建て替え以外ないね。

 

浅野:そうですね。

 

風見:ちなみに社長の雨漏りの経験ってどんな経験なんですか?

 

鈴木:えっと、小学生ぐらいまで住んでたところが、もう普通の雨で漏ってたよ。
あの、台風とかじゃないから。普通の雨が降ると。

 

浅野:あの、写真に載ってる家じゃなくてですか?あれじゃなくて?

 

鈴木:あの、ちょっと藁屋根になってるやつなんだけど。あれはね、普通の雨で漏ってた。
普通の雨で、雨が緩ければ染み込む前に流れるっぽいんだよね。
でもちょっと強くなると、下にポタンッて落ちてくるから、本当にこう、下にバケツとかそういうの全部並べたの。本当本当。

 

浅野:それだけでなんか音が鳴って、なんか、演奏するみたいなやつがよく見かけて。漫画で。

 

鈴木:写真欲しかったなとか思うね。今更ね。でもそのころデジタルカメラもないし、使い捨てもあんまりなかった。

 

風見:ああー。

 

鈴木:そう。だからね、あれは欲しかったね。あとは建て替えてからも今の基準じゃない、すごい和風の家だったから、やっぱ台風とかあると、天井にシミとかこう、出てると思うよね。普段は大丈夫なんだけど。うん。だから雨漏り、下には垂れてこないけども、ああ、雨って普通漏っちゃうんだなーっていう苦い思い出があるね。

 

風見:ああ。うちと同じようなイメージですよね。シミが出て来て。

 

鈴木:そうそう。うん。

 

鈴木:で、雨漏りさ、今の家でもこの間たまたまね、この家雨漏りするんですみたいな相談があったのね。家で建てたんじゃないんだけど。

 

浅野:あ、そんな相談あったんですか?

 

鈴木:あったあった。突然。

 

風見:新しい家?

 

鈴木:新しい。建てて1年とか。

 

風見:あ、1年?

 

鈴木:そう。よくよく話聞いたりとかすると、多分ね雨漏りじゃなくて結露。

 

風見:ああー。

 

鈴木:結露で、水滴が溜まって、屋根裏にね。で、その水滴が室内側に返ってくるっていうパターンだね。

 

浅野:珍しいケースですね。

 

鈴木:うん。でも大体ね。屋根の部分に通気取ってないって言うパターンね。
屋根にこう、天井の上ぐらいのところが、通気がないって言うところは、まずこうなりやすいから。
で、通気が取ってあっても、あくまで結露っていう問題は、あったかい空気が冷えたところに触ると、どうしても結露って出来るから。冬の北側の屋根ってさ、室内でさスゲー暖房つけてさ、水分がそこに当たったら結露出来るって想像つくでしょう?それは。

 

風見:つきますね。

 

鈴木:うん。だからあくまで、気密シートとか、気密処理をして、室内のあったかい温度が、その冷えた屋根側とかに行かないようにしなくちゃいけないのね。

 

風見:そうですね。

 

鈴木:まあ、換気してあれば、それでも何とかなるって言うのが、ちょっと昭和的な考え方かなあ。平成もちょっとあんのかな?それでも。
だからあくまで、小屋ぐらいにちゃんと換気が取ってあるかって言うことと、あとは気密処理してあるかどうかだよね。
この2つが防げれば結露は起きない。
で、どっちもなってなかった。その家も。

 

浅野:と言うのは機密シートが貼られてなくって、屋根のところも換気されてなかったって言うことですか?

 

鈴木:そう。

 

浅野:あー、なるほど。ま、なりますね。

 

鈴木:で、換気も、屋根の軒の出がね、ほぼないの。

 

浅野:ほぼない?

 

鈴木:ほぼない。で、写真見せてもらったら全然、その空気層はないし、空気通すところはないし、で、小屋裏にもなくて、で、小屋裏の写真には、断熱材乗ってるその下には気密シートがないっていう状態だったね。
でも雨漏りと勘違いしやすいって言うのはね。

 

浅野:ああ、雨漏りって感じは、天井がこう、湿り気が。

 

鈴木:そうそう。

 

浅野:僕もなんも知らなかったとしたら、雨漏り?とは思いますよね。

 

鈴木:うん。そうだね。多分、プロ側で、いろんな自分の会社だけじゃなくて
いろんな会社のパターンとか、自己事例とか、どうやったら正しい施工が出来るかっていう知識があるから分かるんであって、そうじゃなかったらきっと分かんないよね。

 

倉持:分かんない。

 

浅野:分からないですよね。

 

鈴木:今時雨漏りか?みたいなね。

 

浅野:結露だって今時起こるのかとかちょっと思っちゃったりするかも知れないですね。
1年前の建物だったら。

 

 

 

鈴木:ああー。そうだね。うん。でも結構ね、結露はね、起きやすい。

 

浅野:ああ、うん。それは起きやすいですよね。

 

鈴木:まあプロ側になってるからね、一応ね。分かるんだよね。

 

浅野:そうそうそう。

 

鈴木:結露はね、やっぱあったかくて湿った空気が冷たいところに触ったら、結露だから。これはなるよね。

 

浅野:うん。なりにくいって言うのはありますか?

 

鈴木:昔よりはなりにくいよね。だいぶね。

 

浅野:昔のガラス1枚だけ3ミリとかの1枚だけの時、滝のように流れてましたね。

 

鈴木:でもある意味ガラスにはもう、つかないから、天井裏だけとかになるから分かりづらくなった。

 

浅野:あ、逆にそういう事ですか。なるほど。

 

鈴木:ガラスは今時ね、ほら、1枚のやつでやらないでしょう?

 

浅野:見たことないですね。

 

風見:そうですね。うん。

 

鈴木:だから、あの、ある程度ほら、結露は、壁とかで結露してるのは見たことないし。

 

浅野:ないですね。

 

鈴木:だから、抜けて、屋根でなって、結露起きるんだよね。
でもそういうのトータルして考えるとさ、リフォームで直すの難しいよね。

 

風見:直るものなんですか?それ。

 

倉持:うん。

 

鈴木:いやあー、もう全部。

 

浅野:いや直せなくはないかも知んないですけど、全部剝がすことになりますよね。

 

鈴木:うん。新築と何が違うんだろう?ぐらいだね。

 

浅野:躯体が残ってるか残ってないかの差ぐらいになるんじゃないですか?下手したら。

 

鈴木:ねえ?うん。で、耐震上のね、本当の、ねえ?構造物とか、基礎とかまで心配しちゃったら、建て替えなんだ。

 

風見:1年ですか?

 

鈴木:あ、そこは、ちゃんと気密処理をするって言うことと、小屋裏の換気を取れば大丈夫だった。そうそうそう。うん。

 

風見:じゃあ今の私の住んでるところとかは難しいってことですよね?

 

鈴木:そうだね。

 

風見:あ、でももしかして、自分のところって結露のせいの雨漏りっぽく見える。

 

鈴木:は、ない。

 

風見:そんなあ!

 

鈴木:あの、隙間だらけの家は結露起きないから。

 

風見:そうですね。

 

浅野:昔は勝手に換気されてましたからね。

 

鈴木:そうそう。換気、あの、家全体でしてるから。大丈夫。心配ない。それは。

 

一同:ははははは。

 

 

風見:じゃあ、本物ですね。

 

鈴木:そうだね。そろそろお時間になりました。お相手はスズモクの鈴木尚美でした。また来週。