間取りのこだわり コミュニケーション

家づくりのモヤモヤ043(2016.05.07)

 

鈴木:おはようございます。スズモクの鈴木尚美です。今週も「家づくりのモヤモヤ」、始まりました。

皆様、よろしくお願いします。

 

風見・浅野・倉持:よろしくお願いします。

 

鈴木:今日のテーマは間取りっていうことでいきたいんだけど、

今住んでる家って間取り、誰かこだわって作ったの?それとも気づいたらそうなってた?

 

浅野:うちの場合は母親がこれがいいってずっとやってました。

 

鈴木:「はい、それで」みたいな。

 

浅野:僕が結局主導権なかったんで、その時に確実に住む人の中で、父親とおばあちゃんと母親だったんですけど、うちの家系図、家のあれで見ると、母親一番上に来るんで。

 

鈴木:なるほどね。

 

浅野:母の意見は絶対という。

なんで、母に全部やってもらってたっていう。ちょっと僕のとかが「いや、こうした方がいいんじゃない?」っていう、ちょっと入れる意見言うだけで、今の間取りができあがったっていう感じです。

 

鈴木:倉持さんなんか、そういうのって、ある?

 

倉持:そうですね。浅野さんとちょっと同じようなところがあって。お兄ちゃんが世帯主なんですけど、やっぱりお兄ちゃんの意見よりも、キッチンとかそういう自分が家族として利用する大きい部分は、お母さんが決めてたっていうことが多かったです。

 

鈴木:お母さんが決めてたんだ。

 

倉持:母は強しです。

 

鈴木:お兄ちゃんの家だったのに。

 

倉持:そうなんです。

 

鈴木:風見はどう?お客さんの話でも全然あれだし。

 

風見:まず、私の経験上で、私も今、父親が建てた家に住んでるんですけども父親が大工さんと勝手に作って、間取りを作って建てた家なんで、ものすごく使い勝手悪いんです。

建てた後に、お金の計画も失敗してたしいろいろあって、うちの母親とあとその時祖父祖母もいたんですが、「なんでこんな家にしたの?」みたいな。

せっかく建てたのに大反対にあって、かわいそうなのを私が小学生だったんですけど、よくケンカしたのを見た。そこに今住んでるんですけど、確かに使い勝手めちゃ悪いです。

 

鈴木:確かに誰かの独りよがりで作った間取りって、だいたいダメだよね。

 

風見・浅野:そうですね。

 

浅野:それは全くそうだと思います。

 

鈴木:でも、使う人が単独でやったらまだ大丈夫だったでしょ?浅野のとこ、まあまあ大丈夫でしょ?

 

浅野:まあまあ、そうですね。各部屋の、個人の部屋に関しては、多々至らぬ点がありますけども。

 

鈴木:使わない人が一番計画立てて作るのが、非常にまずい。

 

浅野:それ、最悪ですね、多分。

 

鈴木:実際仕事でお客さんと対応した時とかは、どういうのが多い?

 

風見:一番多いのは、やっぱりご家族で来てる時に、どんな間取りに、っていうかどんな生活をしたいですかっていうところから、間取り提案をしていくんです。

そうすると、二つ大きく分かれてって、私の場合だと。

家事動線か、あとは金額。

建物は例えば2000万以内にしたいでっていうと、大きさから追っかけてくのか。あとは使い勝手優先で、家事動線を優先したいですって言って、大きさや金額を後からくるパターンか。

これ聞きながら話進めていくのが一番多いです。

ちなみに、社長もおんなじ感じじゃないですか?

 

鈴木:うぅん…俺は別に、金額がどう、大きさなんかはどうにでもなるから、金額っていうよりは、何で家を建てんのから始まるんだけど。そっから始まっちゃうんだけど。

だいたい、一応借金抱えるわけだから抱えて、住むところが新しかったらいいかっつったら、そんなことは多分ないはずで。今の状況が不満だから建てるんだよね。

じゃあ、どこを一番変えてくかっていうところでいくと、それをずっといろんな要望あるんだけど、凝縮していくと家族が一緒にいたいのか、プライベート空間作りたいのかが真っ二つに分かれるなって思ってるんだよね。

みんなが一緒にいたいっていうテーマでいくと、だいたいパターンがいろいろ決まってくるから。

鈴木:さっきの続きだけど、コミュニケーションを家族全体で取るようにするためにと、プライベート空間を重視してくっていうだけで、リビングの作り方とかが全然変わっちゃう。

 

風見:そうですね。

 

鈴木:プライベート空間を大事にしてくと、リビングとかもちょっとセパレート気味に分かれていくとか。

 

風見:そうですね。

 

鈴木:広いのが、全部キッチンから全員が見えるのがいいとかではなくなる。

 

風見:そうですね。

 

鈴木:今だと、完全な個室にはなりづらいでしょ、どうやっても。プライベート大事だって言っても。

 

浅野:まあ、そうですね。

 

鈴木:だから、壁を併設してくとか、見えなくなるように配置してくとか。

逆にやっぱり仕事で家族に会わない時間が増える人が多いから、帰りが遅いとか。

それを家族一緒に過ごせるようにするには、玄関からLDK入った時に全員がそこに集まらなくちゃいけないような作りをしとくっていう感じで、一応提案してる。

 

風見:なるほど。

 

鈴木:家事動線とかは、俺、その次。俺はね。間取りって、一回その提案で解決しないっしょ。

 

風見:絶対しないですね。

 

鈴木:しないよね。あれ、何回くらいやってんの?多い時。

 

風見:実際に建てるまでに、だいたいですけど10枚前後。多い方だと、20枚超えていきます。

あと、実際に社長やってるかどうかわかんないですけど、メールでやりとりしてる方もいるんで、だいたい皆さん、間取り決まるのは1、2ヶ月…2ヶ月くらいなんですけど、それくらいの期間で同じ枚数が多い方と少ない方が出てくるっていう感じです。

鈴木:ああ、なるほどね。逆に早い人っていた?風見は。

 

風見:いました。けど、最低でも7枚描いてます。7枚くらいは。

 

鈴木:なるほどね。

 

浅野:1枚でいった人とかいないんですか?

風見:いないね。

 

鈴木:俺、3枚くらいでいった人いるんだけど。

 

浅野:あ、ほんとですか。

 

鈴木:3枚で、1ヶ月くらいで、「これでいいです」って返事もらって、俺、すっげえ不安でさ。

「いや、絶対違うだろ」とか思って。「本当、もう、始まったら変更なんかできないんで、大丈夫ですか?」って。「いや、これ完璧だから!いいから!」って言って、始まってしばらくしてからだよね、

「これ、変わんねえかな、こういうふうにな」って言われて。「えぇ〜」とか思って。

 

浅野:なるでしょうね。

 

鈴木:「いや、見たらこうやっぱ思ったんだよ」って言われて、確かにそうなんだけど、でもなかなかそこでの変更って大変っていうか、できないこと多いから。

 

浅野:間取りはそうですね。

 

鈴木:だいたい2ヶ月くらいある程度時間かけて、枚数とかもこなしていくと、その辺はないよね?

 

風見:そうですね。

 

鈴木:見ても、完成しても、昔からそこにいるみたいだとか言うしね。

 

風見:そうですね。

鈴木:イメージ通りみたいな。ただ、だらだらすりゃいいってわけじゃないけど、やっぱある程度は検討した方がいいっていうのかな。

 

風見:そうですね。

鈴木:妥協で、こんなもんでいいですって思っちゃいけないよね。

 

風見:確かにそれはありますね。悩んだところって、結構「ああ、このイメージだった」とかって言われないですか?

 

鈴木:ああ、そうだね。あと、イメージっていうより、悩んだ分、愛着わいてるのかなっていう気もする。

 

風見:確かに。そうですね。

 

浅野:うーん。うーん。あんまりその感覚、僕にはないですけど。

 

鈴木:例えば、車とか買う時に「あ、いい」と思って素直に買った車よりも、いいかどうかわかんなくていろいろ調べてってやっぱこれかなと思って買った方が、何か愛が出ない?

 

浅野:ああ、なるほど!それ言われると、そうですね。僕も強く伝わりました、今。よく伝わりました。

 

鈴木:家って考えると、決定権のある人もバラバラになってったりとか、迷うから。

自分の欲しいもので考えていくと、結構わかりやすくなるかなと思う。

 

浅野:わかりやすいっすね。

 

鈴木:ただ、絶対の答えはないって思う。間取りは。

 

風見:そうですね。

鈴木:絶対的な答えはなくて。でも、その人たちにとって、いい答えは2つ、3つ絶対あんだよね。ただ、完璧な間取りかっていったら、そりゃあね。お金めいっぱいかければできるかな、くらい。

 

風見:確かにそれありますね。

鈴木:でも、その完璧な間取りがその人たちにとって、一番いいとはやっぱ限んないから。

ベストバランスを探して、2ヶ月くらいはちゃんと頑張って欲しい。

 

風見:そうですね。

 

鈴木:では、そろそろお時間になりました。お相手はスズモクの鈴木でした。また来週。