家づくりのモヤモヤ041(2016.04.23)
鈴木:おはようございます。スズモクの鈴木尚美です。今週も「家づくりのモヤモヤ」、始まりました。
皆様よろしくお願いします。
今週は、スズモクメンバーの私鈴木と浅野、風見、新人倉持の四人で進めていきます。
よろしくお願いします。
浅野・風見・倉持:よろしくお願いします。
鈴木:九州地方では、大変な状況になってますが皆様の安全と早い段階での元の生活へ戻れるよう、心よりお祈り申し上げます。
じゃ今日のテーマは、耐震っていうことでいこうと思うんだけど、まず震災の時。
東日本大震災の時はどうしてた?
風見:とりあえず逃げたって感じです。
鈴木:いや、風見、本棚押さえてたよ。逃げてない逃げてない。
風見:でも、人間ってそういうもんじゃないですか。最初、反射的に動いちゃうというか。
鈴木:危ないのに必死に本棚押さえてて。
浅野:僕、その時大学生だったんで、友達んちでゲームしてた気がします。
鈴木:そのまんま?
浅野:そのまんまです。「地震、強いねえ」っていう。
鈴木:あ、そんなもんだったんだ。
浅野:そう、そんなもんです。
倉持:私、中学生の時でちょうど自転車で帰ってたんです。
「今日、工場、すごい音してるね」って言ってて、そしたら工場の人たちみんな出てきて「早く降りてこっち来な」って言って。そしたら、電線めっちゃ揺れてて。
鈴木:あ、気づかなかったんだ。
倉持:そうなんです。全然、自転車乗ってたら気づかなくて。降りてみたらこんな揺れてて。
壁際寄っちゃってて、「そこ危ないから、倒れてきちゃうから」って言って、安全なところで一緒に避難。
鈴木:気づかないんだね。
倉持:気づかなかったです。車とかも普通に運転はしてて。気づいてないって。
鈴木:車はその時、普通にみんな走ってたんだ。
倉持:走ってました。
鈴木:止まることなく。
倉持:はい。
浅野:車、あまり気づかない感じします。
風見:でもハンドル取られるよね、よく。
鈴木:ハンドルは取られないんじゃないの?他の人の話だと、電柱がすっごい揺れ始まって、なんかおかしいって形で止まったみたいなことは言ってたけど。
浅野:風見さん、それハンドル持ってかれるってそれ、何かやばいんじゃないですか?
鈴木:うぅん。その時に、風見なんかは会社だったでしょ?
風見:会社ですね。
鈴木:自宅に連絡すぐついた?
風見:つかないです。だって、みんな学校行ってたりとか、うちの家内も勤めに行ってますから。
どうなってんのかわかんない、みたいな。
鈴木:電話はつながった?
風見:かかりましたけど、出なかったみたいな感じでした。確か。
鈴木:あ、そうだそうだ。鳴るけど、お互いにかかってくる方にはかかってこないとかなんだよね。
風見:そうです。その時は、連絡取れないから今日はここで帰ってみたいな感じで帰ったと思うんですけど。
鈴木:会社はね。何のやりようもないし。停電もあったから。もう、何にもできませんねっていう。
あの時、コンビニ早く行っとくべきだった。大丈夫だろうと、ちょっとなめてた。
水も買わず、食料も買わずにいたら、本当に何にもできなくなった。暖房とかも。あの時、まだ寒かったもんね?
風見:そうですね。寒かったです。
倉持:3月です。
風見:3月。
浅野:あ、ごめんなさい。その寒いあったかいに関しては、鈍感なんで、大丈夫です。
鈴木:あぁ、なるほどね。
倉持:寒かったです。
浅野:へえ、寒いんだ。
鈴木:この辺は2日くらいかな、停電になったのは。
倉持:そうですね。
風見:2日ですね。
浅野:あ、そうなんすね。
鈴木:違ったの?
浅野:僕、埼玉だったんで、計画停電しっかりかかってたんで。
定期的に停電なってたりしてたんで。
倉持:最初の復旧は?
浅野:復旧は、でも最初から電気は通じましたよ、うちの方は。
鈴木:なるほどね。こっちの方は完全停止。水道も出ないんだったっけ?
風見:水道も出なかったです。
鈴木:出なかったよね。
浅野:水道も出てた記憶があります。
鈴木:じゃあ、あんまり震災の方の気持ちを理解してない。
浅野:いや、うち帰ったら結構悲惨なことになってたんで。
鈴木:自宅に帰ったら。
浅野:塀が倒れてたりとか。壁紙亀裂入ったりとか。床下潜って点検した記憶あります。土ん中。
鈴木:当時はベタ基礎の家ではなかった。
浅野:ベタ基礎じゃない。当時は布基礎ですから。
鈴木:浮いてたりした?
浅野:浮いてたりはしなかったです。ただ、壁がひどかった。「建て直さないとだめだね」って。
鈴木:亀裂とか。なるほどね。
鈴木:震災の時はうちの周りだと、軒並み瓦が落ちたっていう感じだったんだけど。
浅野:うちの方もそうでした。
鈴木:あとは塀とか。
浅野:ブロック塀、結構すぐいっちゃってました。
鈴木:あと、石みたいな塀。すごい高そうなやつ。
浅野:高そうなやつですよね。
鈴木:そう。あれ、ブロックより弱かった。
浅野:そうですね。
鈴木:ブロックだと一部なのに、石は全部みたいな。
でもまあ、それから石とかでやる人、だいぶ減った。ちゃんと中に鉄筋を入れて。
浅野:そうですね。
風見:減ったと思います。
鈴木:建物も、「どうせ地震なんてこないよ」って言ってた人たちが、やっぱり一応心配するようになった。
風見:そうですね。
鈴木:当時は、超丘陵住宅の認定取って、基礎の鉄筋すごい張るでしょ?過剰だなって作ってる方でも思ってたけど。
浅野:なるほど、思ってたんですね。
鈴木:思ってた思ってた。「こんなにやらせることないじゃん」って思ってたんだけど、
でもあの震災がきて、基礎が本当に壊れちゃったとこあって。真っ二つみたいなとことか。
そういうの見ると、やっぱり「あ、これくらいやんなくちゃいけないんだな」って思った。
こんなに一般的になった耐震なんだけど、気にしてない人っている?家建てようと思ってる人。どう?
浅野:一言目に出るかどうかわかんないですけど、どこかしらでそのキーワードは出てきます。
リフォームは一応。新築は僕そんなにあれですけど。リフォームとかでも多少は出てきます。
風見:私は新築でよく話をすると、やぱ構造大丈夫ですかっていう話は出てきます。
鈴木:ああ、なるほどね。
風見:あと、若い人たちは、あの3.11経験してない人は、出ない時もあるかなぁ…。
鈴木:いや、経験してないはないよね。
浅野:経験はしてるんじゃないですか?
風見:経験っていうか、気にしてないっていう。
鈴木:確かに飛ばされてこっちに来てる人もいる。
でも、耐震大事なんだけど、「そんなの当たり前でしょ」のくらいの感じになってるのが多いのかな?
風見:そうですね。
浅野:全体的にそうですよね。
鈴木:こういうことがあったからこそ、住宅会社っていうのはそういうのに対応してるのが当たり前だってって思われてて。当たり前だと思う?
風見:思わないですけど。
浅野:一応うちはしっかりできてると思いますけど。
鈴木:うちの会社は、ある程度やってるんだけど、世の中みたら「やってる?」っていう気がするんだけど。
浅野:まあ、半々じゃないですかね。ちゃんとしてる方もいらっしゃれば、ちゃんとしてない方も中にはいるかもしれない。
倉持:かもしれない。
鈴木:耐震とかで建築確認とかを取ってから建物建てなくちゃいけないんだけど、
「最低限のレベル、クリアすればいいでしょ」って言う。
浅野:その人それぞれの考え方かもしんないですけど。
鈴木:まあね。それがほんとに持つのかって言われると命は大丈夫だけど、何度も繰り返しその家使えんのかなっていうと、ちょっと疑問だよね。一番強く作ったからといって、その点が消えるわけじゃないんだけど。
浅野:そうですね。ゼロではなくならないわけですから。
鈴木:ただ、耐震上、強く作っとくと「自宅にいれば安心だ」っていう安心感はやっぱある。
風見:自分は古い、まだ父親が建てた家なんでそういう感覚がないんで、何とも言えないんですけど。
鈴木:そうそう。どっかに行くとか、地面が真っ二つとかいうのは、そら話が別だけど、
普通の地震だけで言うんだったら、「あ、家にいれば安心だから、ま、いっか」って思えるのがいいね。
風見・倉持:そうですね。
鈴木:逆に出かけてる時の方が。
浅野:あ!それは不安です。
鈴木:あれ、これ、大丈夫かな?とか。机はどこにあるとか思っちゃう。
やっぱ、いざっていう時、結構机丈夫だから。
浅野:そうですね。なんだかんだ言って。
鈴木:なんだかんだ言って、丈夫だから。ヘルメットより机の方が丈夫だから。
家が崩れてきたとしても、木造で言えば、あくまでも木とかの崩れてくる加重だからそれを机が耐えれるかって言ったら、机崩れるだろうけどでも、死なない程度に確保してくれるんじゃないかなって気がする。
そろそろお時間になりました。お相手はスズモクの鈴木尚美でした。また来週。