建物土地の大きさ

家づくりのもやもや062(2016・9・17)

 

鈴木:おはようございます。スズモクの鈴木尚美です。今週も「家づくりのモヤモヤ」、始まりました。皆様、宜しくお願いします。

今日はスズモクメンバーの私鈴木と風見、倉持の三人で進めていきます。宜しくお願いします。

 

倉持・風見:宜しくお願いします。

 

鈴木:今日のテーマは「建物・土地の大きさ」っていうところで。

 

風見:大きさですね。

 

倉持:大きさ。

 

鈴木:大きさで、いこうと思います。実際、建物を、とか、土地もそうなんだけど、おっきいかちっちゃいか、どれがいい答えなのかは人それぞれだ。

風見:そうかも。もちろん、そうです。

 

 

鈴木:おっきい方がいいでしょっていう人いるけど、そうでも、やっぱ、ないし。実際お客さんとの話でどういう話とか出てくる?

 

風見:そうですね。土地持ちの建物にしろ、やっぱ大きい方がいいですっていうものの、金額に左右されてしまったりとか、あと、庭やりたくないんで、実は小さい方がいい。

 

鈴木:やりたくない?

 

風見:庭いじりです。庭の草木の手入れとか。草取りとか。

 

鈴木:あぁ。手入れしないで済むように、あんまおっきすぎないようにっていう。

 

風見:庭なしで、建物、家と駐車場があればいいんですっていう人がいます。

 

鈴木:珍しい。茨城県なのに。

 

風見:そうですか?

 

鈴木:うん。

 

風見:今、守谷で建ててる方なんかも、「庭ほとんどないですよ」って言ったら、「ちっちゃいウッドデッキが一個、夕涼みができればいいんです」。「あぁ。そうなんだ」みたいな。

 

鈴木:あぁ、そうかも。単純に言えば100坪の土地500万円。60坪の土地1000万円。

 

倉持:えぇー!

 

鈴木:よくあるよね。

 

風見:あります。

 

鈴木:あれ?そうでもないと思ってる?やっぱでかい方が高い?

 

倉持:でかい方が高い。

 

鈴木:100坪の方が高い。

 

倉持:高い。

 

鈴木:実際売ってる土地とかでいくと、手頃なサイズなやつが一番高い。

 

風見:そうですね。多少、周りの環境によるところもありますけども。やっぱりジャストサイズって言ったら変ですけど、みんなが好むサイズがいい金額というか、ある程度ちょっと高めになってるなと。

 

鈴木:そうだね。広い土地はだいたい広くしか売れないようになってる場所にある。

 

倉持:あ、なるほど。

 

鈴木:これ大きくしたら道路の方につながらないとか。

 

風見:そうですね。

 

鈴木:農村地域みたいな形で、どうしてもちっちゃくしたらどうしようもなくなったりする。一方、適切な大きさのところっていうのは、分譲地になってて整備されてたりするし、許可申請もそんなに必要じゃなく家が建つとか。100坪くらいの土地買う人って、売れ残ってて、それしかないみたいなパターンで買うのがある。

 

風見:たまにいます。

 

鈴木:なかなか自分で好んで100坪ってない。

 

風見:ほんと少ないと思います。

 

鈴木:例えばだけど、分譲地の同じ場所に60坪と100坪の土地が売ってるかって言ったら、だいたい売ってない。

 

風見:売ってないです。基本、60前後が一番多いかなと思います。

 

鈴木:100坪に同じところではやらない。

 

風見:場所によっては、角地とか真ん中のところで70坪とか、調整したんじゃないかっていうところはあったりしますけど。稀ですね。

 

鈴木:あとは変な形で残っちゃったとか。

 

風見:そうですね。

 

鈴木:あとは大きさもそうなんだけど、おっきいと、さっきも出たように、外構工事とか庭の木とか雑草とか、そういうのって維持費でかかるし。維持費じゃないとして、例えば、全面駐車場とか石を入れるだけとか、周りに塀をやるだけとしても、広い方がかかるから。

倉持:そうですよね。そっか。

 

風見:確かにそうですね。

 

鈴木:だって、周りの囲い、60坪だったらちゃんと隣の家と出るところ以外は囲めるとして、100坪になったらここ途中までしか囲えませんってなっちゃうけど、あんま途中までってないでしょ?

 

倉持:うぅん。

 

鈴木:やるんなら全部やっちゃうでしょ?

 

倉持:そうですね。

 

鈴木:そうなってくると、なかなかおっきいからいいっていうふうにはなんない。

 

倉持:確かにそう思わなくなってきた。

 

鈴木:次に大きさなんか、建物の方ってどんな話してる?

 

風見:どんな話?

 

鈴木:お客さんから。

 

風見:やっぱり一番最初に土地決まってない人の話だと、家をどのくらいに建てて、庭と駐車場2台だと、どれくらいの大きさがいいですか、とか。一般に60前後の坪数を売ってて、これにどのくらいの家が建って、庭がどのくらいの広さか知りたいみたいな話って多くないですか?

 

鈴木:単なる知りたいっていう話?

 

風見:はい。

 

鈴木:そうだね。建ってる面積感覚は難しいから。

 

風見:先日、また守谷市の話になっちゃうんですけど、この前建てたお客さんは、土地を買うときに53坪しかなかったんです。

 

鈴木:土地が?

 

風見:土地が。もともと探したとこが、60坪前後を探していて、もともと庭は小さくてもいいんだけど車は3台止めたいんですみたいな話があって。それで外構計画をするときに、家の大きさを逆に、駐車場3台止められるようにして調整したっていう感じなんです。だから、逆に見つかった土地から家のサイズを決めるのもありなのかなって。

 

鈴木:ありだと思う。希望するやつが入るんだったら。

 

風見:間取りのパターンは何パターンもやったんですけど。最終的には、計画してたより小さくなったみたいな。その方はですね。なので、やってみないと結構わからないとこあるなっていう感じ。

家の大きさとか土地の大きさは、適切なサイズっていうのは打ち合わせしてみないとわからないと思ってる。感じました。

 

鈴木:建物なんかは土地と違って、ある程度自由になるものでしょ?土地はいきなり大きくなったりしないから。建物は自由、選択はできるわけでしょ?選択できる分、心とお金との葛藤だ。

 

倉持:確かに。

 

鈴木:おっきければおっきい方がいいって思っちゃうときもあるし。ちっちゃい方が、何人家族だったらこれくらいの方がいいんじゃないかって思うところもプロとしてもある。

 

風見:ありますね。

 

鈴木:キッチンからテレビがよく見えない距離ってどうかなって、遠すぎて。

 

風見:あぁ、広過ぎてじゃなくて。

 

鈴木:キッチンからテレビ、「ちっちゃ!」みたいな。いや、でかいテレビ置いてるんだよ?でも、遠いとそうなる。あと、掃除もちょっと大変。ルンバとかお掃除ロボットがいれば、ある程度はやってくれんのかなとは思うけど。広過ぎんのもどうなんだろう。

 

風見:だいたい打ち合わせすると、建てられるならおっきい方がいいですとか、広いリビングが欲しいですって言いますよね。建てられるなら。

 

鈴木:そう言ってもはだよ。そうは言っても、通常の2倍くらいの大きさにしたら、「いえ、こんな要りません」って絶対言う。

 

風見:それは言います。

 

鈴木:心の葛藤なんだと思う。例えばだけど、実際住みました。決めて、住みました。決めて住んだら、ちっちゃくしてもおっきくしても、みんな喜ぶでしょう?

 

風見:喜びます。

 

鈴木:「これでよかった」って言えるから。ということは、大きさは関係なくて、やっぱ心の問題だったという。いい答えなんかは、その人の心しかねぇじゃんっていう。

風見:あと、注文住宅っていうので、思い入れもあるんじゃないですか。大きい小さいは2番目、3番目になってるんです。ここをこう打ち合わせて、思う通りになった。多分、満足感は大きいんじゃないかなと思います。

 

鈴木:あと、大きさでいくと、収納も大きさで捉えちゃう人もいるから。収納って書いてある面積が広ければ、収納が増えるわけじゃないから。ちゃんとしまう場所、しまったり出したりする場所を増やさないといけないから。そういうこととか、あと大きさで注意しなくちゃいけないこと。

 

風見:この間、ちょっと気になったのが、建物を建てる位置で、縦長の土地だったんですけど、「これって建物を1番奥に建てた場合、余計にかかるものあるんですか?」と。「敷地の配管延長料とか玄関までのアプローチ。そういうところで道路に近い方が、そういうところで安くはなりますよ」っていう話をしたら、「そんなとこかかるんですか!」みたいな。そういうふうな返事をもらったりとか。

 

鈴木:旗竿地とかだと、土地自体は安くなってるパターンが多いから。

そろそろお時間になりました。お相手はスズモクの鈴木尚美でした。また来週。